いざというときのソーラークッキング

ソーラークッキングとは、レンズや反射鏡をもちいて集めた太陽光を黒い鍋に照射させることで得られる太陽熱を利用した調理法です。ガスや石油、電気などの燃料が不要であることから、すぐれてエコロジカルなクッキング法としていま世界的に注視を集めているのです。


実際に自然エネルギーを利用、実践するための研究プログラムや環境教育、理科の教材などに活用されていて、小学生なんかには意外に身近な存在。また、砂漠化が進行するアフリカ大陸や森林乱伐によって木炭不足に苦しむ南米地方など、深刻な環境破壊に直面する地域の人々に向けた救援対策の有力な手段としても期待がかけられています。


太陽光を集める機材をソーラークッカーと呼びますが、ほんの数百円程度の材料費で手づくりが可能な小型パーソナル・ソーラークッカーから、集光性や断熱性を追求して開発された本格的な大型ソーラークッカーまで、さまざまな種類があります。


ソーラークッカーは炊飯やソテー、煮物などほとんどの料理に使用できるほか、ポップコーンやケーキまでお任せ。燃料いらずのエコなソーラークッキング、まずは入門編から入りましょう。覚えておけば、どんな非常時にも対応することができます。